内容紹介：｢上代の家の村落」｢奈良時代の戸籍と計帳」｢対馬封建制の諸問題」｢鴻池の家憲」｢日本における先祖の観念」の５論文を中心に関連する短い論文を収録する。有賀理論の特徴の一つをなしている封建遺制批判の根拠が本巻に示されている。
本書には１９２９年（昭和４）の「真澄遊覧記信濃の部刊行に際して」から、１９６７年（昭和４２）の「先祖と氏神」に至るまでの約４０年間に書かれた小論文が収められている。
もくじ情報：第１部　上代の家と社会（日本上代の家と村落；奈良時代の戸籍と計帳）；第２部　近世の家と社会（対馬封建制度の諸問題―木庭と間高、地方知行、加冠；鴻池家の家憲）；第３部　日本の家；第４部　日本における先祖と氏神（日本における先祖の観念―家の系譜と家の本末の系譜と；先祖と氏神；家の系譜）；第５部　村落史と地方文化の意味（村落史と日本史；真澄遊覧記信濃の部の刊行に際して；菅江／真澄翁の墓）