１９世紀初、ロシア、ニコライ1世の絶対的な支配のもと愛と自由を謳い今なお民衆に愛されているロシアの宝。

１９世紀前半のロシア、皇帝ニコライ１世の絶対的な権力支配のもと、高らかに“愛”と“自由”を謳いあげ、いまなお民衆から最も強く愛されている“ロシアの宝”。わずか３７年という、短くも劇的なその生涯を描きつくす決定版評伝。
もくじ情報：モスクワ；先祖の人々；幼年時代；リツェイ。教授たち；友人たち。天職；戦争；初めての成功；恋愛および政治入門；サロンから売春宿へ；「アルザマス会」と「緑のランプ」〔ほか〕

トロワイヤ，アンリ(トロワイヤ，アンリ)
ロシア系のフランス作家。１９１１年、ロシア人レフ・タラソフとしてモスクワに生まれたが、一家は革命を避けてパリへ移住、フランス国籍を得た。処女作『ほの明かり』がポピュリスト賞を受賞した３５年以降、実に精力的に数多くの小説・伝記・エッセイ等を発表してきた。フランスでは、非常に多くの読者の好評を博しており、わが国でもすでに何点もの作品が翻訳・紹介されている。著書には、『蜘蛛』（３８年ゴンクール賞受賞）などがある