「本郷学生隊長」として安田砦に立てこもった著者による魂の証言！

一九六九年一月、全共闘と機動隊との間で東大安田講堂の攻防戦が繰り広げられた。その記憶はいまもなお鮮烈である。青年たちはなぜ戦ったのだろうか。必至の敗北とのその後の人生の不利益を覚悟して、なぜ彼らは最後まで安田講堂に留まったのか。何を求め、伝え、残そうとしたのか。本書は「本郷学生隊長」として安田講堂に立てこもった当事者によって、三七年を経て、はじめて語られる証言である。
もくじ情報：その１　発端；その２　未来の大学へ；その３　バリケードのなかで；その４　ひとつの歴史の頂点；その５　日大・東大全共闘合流；その６　前夜；その７　安田講堂前哨戦；その８　安田講堂攻防；その９　安田講堂始末；その１０　一九六九年、そして今

島　泰三(シマ　タイゾウ)
１９４６年、山口県下関市生まれ。下関西高等学校卒。東大理学部に在学中東大闘争に参加。１９６９年１月、安田講堂に篭城、懲役２年。房総自然博物館館長、雑誌『にほんざる』編集長、（財）日本野生生物研究センター主任研究員、天然記念物ニホンザルの生息地保護管理調査団（高宕山、臥牛山）主任調査員、国際協力事業団マダガスカル国派遣専門家（霊長類学指導）などを経て、ＮＧＯ日本アイアイファンド代表。理学博士（京大）、マダガスカル国第五等勲位「シュヴァリエ」（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）