ブローデルによって開かれた諸科学の総合としての歴史学の時間・空間。その広大無比なヴィジョンにはどんな未来がはらまれているのか？「アナール」に触発された気鋭の論客８人が、社会学、経済学、地理学を武器に「歴史の方法」に挑む。“ブローデル以後”の思想の可能性を豊かに開く、刺激的な論考群。
もくじ情報：第１部　ブローデルとアナール派（変動局面の人；分裂した相続人たち）；第２部　資本主義と市場（新しい空間＝時間；壮大な構想―物質文明・経済・資本主義（十五‐十八世紀）；市場の支配力　ほか）；第３部　歴史と地理（「あるフランスへの情念、ある歴史の概念」；地理学者ブローデル）

ウォーラーステイン，イマニュエル(ウォーラーステイン，イマニュエル)
１９３０年生。社会学者・歴史家。ビンガムトン大学フェルナン・ブローデル・センター所長