内容紹介：これはロシア五人組の作曲家ムソルグスキーが遺した、国民的オペラの導入部分（前奏曲）で、オペラの内容である17世紀の近代ロシアの夜明けを親しみやすい旋律を使い、モスクワ川を背景に清々しく美しい夜明けのイメージで描いた音楽です。この出版では、11曲の交響曲を書きあげた円熟期のショスタコーヴィチが、ムソルグスキーのオリジナルの意向により近づくように改訂した編曲版、および従来広く親しまれてきた作曲者の朋友リムスキー＝コルサコフによる編曲版の２種類のスコアを収めています。解説では原曲についてはもとより、それぞれの編曲版のスコアの特徴を比較し分析しています。（解説：藤原順）