内容紹介：アンソロジーである本巻では、女性という〈性〉が、明治・大正・昭和の変動の中で、どのように扱われ、問いかけられてきたかを検証する。”個人“という近代的な観念のもとに成る男女の結婚論（『男女結婚論』村井弦斎）、女性による「女性的なるもの」からの超越の呼びかけ（『女性から人間へ』花園歌子）、変動する国際社会に対して女性のあり方（『世界改造を控へての日本婦人』三谷民子）、など多彩な論文を収録。　【主な収録内容】三十年前洋行の夢（津田梅子）／欧米週遊雑記（鳩山春子）／世界改造を控へての日本婦人（三谷民子）／女から人間へ（花園歌子）／男女結婚論（村井弦斎）／婦人の犯罪（勝水淳行）／ほか
もくじ情報：１　世界への視座（万国婦人教育会派遣員；津田梅子渡邊筆子両氏の米国行；三十年前洋行の夢　ほか）；２　「人間」の発見（全力を傾倒して；婦人界に於ける本年の希望；女性のみの十字架　ほか）；３　変容する女性観（男女結婚論（一）～（五）；婦人の犯罪（『生活と犯罪』附録））