内容紹介：訳者のことばから：現代の生命科学や医学を勉強するのに，数学や統計学は避けて通れない．科学のほかの分野と同様に定量的なデータの解析が重要だからである．ところが，数学や統計学では基礎がしっかりしていないと，高度な知識を身につけようとしてもだめである．そのために，数学や統計学を苦手だと感じている人が多い．本書は，さまざまな理由で数学や統計学の基礎的な素養を身につける機会のなかった人たちに，基礎的な素養を授けた上で，生命科学や医学を研究する際に実際に必要となる数学や統計学の方法を身につけてもらうことを目指している．本書は算数の基礎から始まっているから，だれでも自分のレベルに合わせて，好きな章から勉強を始めてもよいようになっている．また，生命科学や医科学の具体的な問題を例として示すことによって，数学や統計学の解説をしているので，非常にわかりやすい．
もくじ情報：数学編（数の扱い；分数を使う；パーセント（百分率）　ほか）；数学応用編（ＳＩ単位（国際単位系）；モル；ｐＨ　ほか）；統計編（統計学用語；データの記述：平均を測る；標準偏差　ほか）

Ｈａｒｒｉｓ，Ｍｉｃｈａｅｌ(ＨＡＲＲＩＳ，ＭＩＣＨＡＥＬ)
医学士、外科医学士、王立総合診療医協会会員、医学修士。総合診療医でＢａｔｈ大学の医学大学院の上級講師（ｓｅｎｉｏｒ　ｌｅｃｔｕｒｅｒ）でもある