「甘え」をはじめ「日常語の精神医学」を通奏低音として，精神科臨床の諸問題を多角的に吟味する。

もくじ情報：臨床と学問；「甘え」理論と集団；日常語と専門語そして精神医学；コトバの問題；漱石と精神分析；『「自分」と「甘え」の精神病理』再論；日本起源の概念は通用するか；リハビリテーションと精神医学；精神分析と文化の関連をめぐって；アイデンティフィケーションについて；精神医学と精神分析；臨床精神医学の方法論；土居ワールドを味わう

土居　健郎(ドイ　タケオ)
１９２０年東京に生まれる。１９４２年東京大学医学部卒業。１９５０～１９５２年米国、メニンガー精神医学校へ留学。１９５５～１９５６年米国、サンフランシスコ精神分析協会へ留学。１９６１～１９６３年米国、国立精神衛生研究所に招聘。１９５７～１９７１年聖路加国際病院精神科医長。１９７１～１９８０年東京大学医学部教授。１９８０～１９８２年国際基督教大学教授。１９８３～１９８５年国立精神衛生研究所所長。現職、聖路加国際病院顧問、医学博士（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）