大学には無数の研究シーズが眠っています。それは世のために使われてこそ技術なのです。シーズを生み出し、世に出すのは研究者自身の熱意そのものなのです。大学の研究者がシーズを生み出し、それを産業界のニーズに合わせていくという産学連携プロセスのみでは成果は生まれません。成功の陰にはプラザ大阪のコーディネート活動があります。本書には、産と学が共に奏でる取り組みの成功ストーリーがちりばめられています。研究者と産業界の間を取り持つコーディネータ、その三者が織りなす共創と協奏の物語。
もくじ情報：序章　共に創る意欲が成果をもたらす産学連携（未来技術を創る連携の輪と和、それと研究者・技術者の熱意）；第１章　医療・創薬を支える新しい技術の展開（抗感染性カテーテルの開発と私；動脈硬化性疾患の予知と予防に向けて　ほか）；第２章　未来を拓く材料技術・加工技術、プロセス改革（粉末から作る完全鉛フリー・快削性高強度黄銅合金；硬くて高温に強い驚異の新素材「金属間化合物」　ほか）；第３章　見る・測る技術の新しい展開（環境モニタリングと創薬のための核内受容体リガンドアッセイキットの開発；ＤＥＴＥＣＴ検出システムの開発と実用化　ほか）