終わりある苦悩と終わりなき臨床。うつ病の加速度的変転に立ち向かう心理療法統合と協働的支援。
もくじ情報：第１部　現代の「うつ」とされる心理的問題（うつ概念の変遷と統合的アプローチの必然；うつの精神医学的基礎と現代の問題；うつのアセスメントの問題）；第２部　統合的アプローチ（うつへの統合的接近―森田療法と精神分析療法；うつに対するエモーション・フォーカスト・セラピー；循環的心理力動アプローチに導かれて；マインドフルネス認知療法；スピリチュアリティの統合―ユング心理学から３次元統合モデルへ；対人関係療法（ＩＰＴ）；家族療法からの統合）；第３部　ライフサイクルとうつ（子どものうつ；職場のうつ；うつの問題を抱える夫婦へのカップル・セラピー；壮年期・中年期のうつ病に対する統合的折衷アプローチ）；第４部　うつの変遷と臨床家の統合的発展（うつ病になるという体験―語りの視点から；臨床家のうつとセルフケア；うつの心理療法のエビデンス―効果研究とメタ分析のレビュー；現代のうつの問題と統合的アプローチ）

平木　典子(ヒラキ　ノリコ)
１９５９年津田塾大学学芸学部英文学科卒業、１９６４年アメリカ合衆国ミネソタ大学大学院教育心理学修士課程修了（教育心理学修士）。立教大学社会学部社会学科講師、日本女子大学人間社会学部心理学科教授、跡見学園女子大学文学部臨床心理学科教授、東京福祉大学大学院臨床心理学専攻教授を経て、現在、統合的心理療法研究所（ＩＰＩ）所長。臨床心理士。家族心理士