内容紹介：人と人が会話をして友好な関係を作っていくには、語彙・文法等の言語能力だけでなく、会話に参加していく社会言語能力や、実質的な行動していく社会文化行動といった「インターアクション能力」が必要である。本書は、こうした能力育成を目的とした日本語の会話教育を開発するための「研究と実践の連携」のあり方を提案するとともに、教育法案を具体的に提示した。特に、教師と学習者が会話データ分析をした成果を指導学習項目化し、それを教育実践に生かすプロセスを詳述した。
もくじ情報：第１章　会話教育で必要なこと；第２章　会話教育のためのコース・デザイン；第３章　言語的・実質的アクティビティにおける会話データの分析；第４章　言語的・実質的アクティビティを活かした会話教育；第５章　学習者の会話を分析する視点の育成と実際使用の実践研究；第６章　教師の会話を分析する視点の育成の実践研究；第７章　今後の会話教育への提案

中井　陽子(ナカイ　ヨウコ)
京都市出身。２０１０年早稲田大学大学院日本語教育研究科より博士号取得。ミネソタ大学のティーチングアシスタント、関東学院大学、群馬大学、拓殖大学の非常勤講師、早稲田大学の客員講師（専任扱い）、国際教養大学の助教（Ａｓｓｉｓｔａｎｔ　Ｐｒｏｆｅｓｓｏｒ）などを経て、２０１１年より東京外国語大学留学生日本語教育センター講師に着任（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）