内容紹介：東アジアの都市が前近代から近現代にかけてどのように発展してきたかを把握し、アジア海域世界の動向を見定める論文集。「近世後期大坂の砂持と浄瑠璃文化」「近代上海住宅賃貸借法文化の形成と拡散」などを収める。内容：都市社会史の方法　塚田孝著．　一六世紀以降の長江デルタ地域の経済的社会的統合と発展　唐力行著　王標訳．　清代、辺境都市打箭爐の形成と発展　柳静我著．　近世後期大坂の砂持と浄瑠璃文化　神田由築著．　朝鮮「道統」形成の一側面　野崎充彦著．　朝鮮時代における都市の位階と都市文化の拡散　高東煥著　金子祐樹訳．　一九世紀前半期、清代重慶城の債務訴訟における「証拠」問題　邱澎生著　辻高広訳．　近代天津の貿易とその後背地　吉澤誠一郎著．　明治期大阪の有志的町内団体　北嶋奈緒子著．　近代上海住宅賃貸借法文化の形成と拡散　孫慧敏著　阿部由美子訳．　北東アジアにおける植民地都市の近代性をめぐって　橋谷弘著．　伝統都市をめぐる議論　井上徹著．　中国近代経済史の立場から見る東アジアの都市　辻高広著．　東アジア都市の社会構造・自治・文化形成の比較史に向けて　佐賀朝著