大切なものを失い、心の痛みを抱えていた三人の少女たち。十歳の人生を変えた、ひと夏の友情の物語。

レイミー、１０歳。２日前にお父さんがかけおちをして家を出ていった。でも、レイミーには計画がある。それは美少女コンテストで優勝すること。新聞にのった写真を見たら、お父さんは帰ってきてくれるにちがいない―。バトントワリングのレッスンを受けにいったレイミーが出会ったのは、ピンクのワンピースを着た女の子ルイジアナと、警官の娘でこわいもの知らずのベバリー。それぞれ心の痛みをかかえていた３人は、しだいにたがいを助け合い、きずなを深めていく。ニューベリー賞作家が贈る、ひと夏の友情の物語。

ディカミロ，ケイト(ディカミロ，ケイト)
米国ペンシルバニア州フィラデルフィアに生まれ、子ども時代の大半をフロリダ州ですごす。『ねずみの騎士デスペローの物語』（ポプラ社）、『空飛ぶリスとひねくれ屋のフローラ』（徳間書店）でニューベリー賞を２度受賞。現在はミネソタ州ミネアポリスに暮らし、毎日きっかり２ページずつ物語を書いている