日本列島を東西に真っ二つにするフォッサマグナはなぜできたのか？　いまだに謎だらけの「巨大な割れ目」に地球科学の大御所が挑む！

日本列島を人間の身体にたとえたなら、背骨のど真ん中にある巨大地溝がフォッサマグナだ。１５００万年前に生まれた深さ６０００ｍ以上の「怪物」は、数々の火山や堆積物に覆われながら、現在もなお、日本列島に大きな影響を与えつづけている。それはなぜできたのか？なぜ世界唯一の地形なのか？長年の謎が、いまようやく解き明かされてきた！
もくじ情報：序章　ナウマンの発見；第１章　フォッサマグナとは何か；第２章　地層から見たフォッサマグナ；第３章　海から見たフォッサマグナ―日本海の拡大；第４章　海から見たフォッサマグナ―フィリピン海の北上；第５章　世界にフォッサマグナはあるか；第６章　“試論”フォッサマグナはなぜできたのか；第７章　フォッサマグナは日本に何をしているのか

藤岡　換太郎(フジオカ　カンタロウ)
１９４６年京都市生まれ。東京大学理学系大学院修士課程修了。理学博士。専門は地球科学。東京大学海洋研究所助手、海洋科学技術センター深海研究部研究主幹、グローバル・オーシャン・ディベロップメント観測研究部部長、海洋研究開発機構特任上席研究員を歴任。現在は神奈川大学などで非常勤講師。潜水調査船「しんかい６５００」に５１回乗船し、太平洋、大西洋、インド洋の三大洋人類初潜航を達成。海底地形名小委員会における長年の功績から２０１２年に海上保安庁長官表彰（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）