マレビトやヨリシロなど独創的な概念を通じ、古代の人々の考えと生活を明らかにしようとした折口。民俗学、国文学、芸能史など、既存の学問分野を超える思想を一冊で。

古代の心性を蘇らせる折口学、その学問体系を超える思想。
もくじ情報：妣が国へ・常世へ―異郷意識の起伏；鬼と山人と；盆踊りの話；舞ひと踊りと；ほうとする話―祭りの発生その一；み雪ふる秋―「まつり」と「こと」と；山のことぶれ；日本の年中行事―その入り立ち；餅搗かぬ家；鬼を追ひ払ふ夜；年中行事に見えた古代生活―雛祭りを中心に；花物語；神賑ひ一般；雪の記憶；山の湯雑記；山の音を聴きながら；沖縄を憶ふ；恋の消息；当麻寺中護念院にて；筬の音―わが幼時の記憶；細雪以前；文学を愛づる心