|
内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
佐藤 弥生(サトウ ヤヨイ)
1962年、愛知生まれ。愛知県立大学文学部国文学科卒業。1996年よりジュセッペ三木氏のもとでイタリア語を学び、イタリア文学に親しむ 佐藤 弥生(サトウ ヤヨイ)
1962年、愛知生まれ。愛知県立大学文学部国文学科卒業。1996年よりジュセッペ三木氏のもとでイタリア語を学び、イタリア文学に親しむ |
もくじ情報:さて、アダムは妻エバを知った。彼女は身ごもってカインを産み、「わたしは主によって男子を得た」と言った。;彼女はまたその弟アベルを産んだ。アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。;時を経て(しばらくして)、カインは土の実りを主のもとに献げ物と…(続く)
もくじ情報:さて、アダムは妻エバを知った。彼女は身ごもってカインを産み、「わたしは主によって男子を得た」と言った。;彼女はまたその弟アベルを産んだ。アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。;時を経て(しばらくして)、カインは土の実りを主のもとに献げ物として持って来た。;アベルは羊の群れの中から肥えた初子(とその脂『Vulgata』)を持って来た。主はアベルとその捧げ物に目を留められたが、;カインとその献げ物には目を留められなかった。カインは激しく怒って顔を伏せた。;主はカインに言われた。「どうして怒るのか。どうして顔を伏せるのか。;もしお前が正しいのなら、顔を上げられるはずではないか。正しくないなら、罪は戸口で待ち伏せており、お前を求める。お前はそれを支配せねばならない。」;カインが弟アベルに言葉をかけ、二人が野原に着いたとき、カインは弟アベルを襲って殺した。;主はカインに言われた。「お前の弟アベルは、どこにいるのか。」カインは答えた。「知りません。わたしは弟の番人でしょうか。」;主は言われた。「何ということをしたのか。お前の弟の血が土の中からわたしに向かって叫んでいる。」〔ほか〕