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内容紹介・もくじなど
夜中、船宿「篠屋」に供ひとりを連れた侍がなだれ込んできた。追われているという。あとで知れたが、老中の小笠原壱岐守長行だった。唐津藩六万石の嫡子として生まれたが二歳で父を失い、幼すぎて藩主になれず三十六歳まで深川でひっそりと暮らした。だが、ある時、青天の霹靂のように脚光を浴び…。生麦事件の処理で「江戸を救った恩人」ともいわれていたが…。
夜中、船宿「篠屋」に供ひとりを連れた侍がなだれ込んできた。追われているという。あとで知れたが、老中の小笠原壱岐守長行だった。唐津藩六万石の嫡子として生まれたが二歳で父を失い、幼すぎて藩主になれず三十六歳まで深川でひっそりと暮らした。だが、ある時、青天の霹靂のように脚光を浴び…。生麦事件の処理で「江戸を救った恩人」ともいわれていたが…。
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