著者の理念は明快である。―「地域医療」とは、地域に医学をもちこむことではない。地域から医療のありかたを学び、組み立てていくことである。―地域医療確立を生涯の課題として実践してきた松浦医師による、その過程を通じて見えてきた様々な課題や理論を、後進につなぐべく記した記録の集大成。
もくじ情報：第１章　農村での医療を志して（「農村医療のメッカ」佐久病院との出会い；心に留まる先生と言葉）；第２章　淡路島での包括的地域ケアの基盤づくり（（旧）五色町での取り組みの概要；在宅ケアの開始から多職種連携へ　ほか）；第３章　山間の病院を拠点とした地域医療・ケアの基盤づくり（山間の病院へ；多可町の概況　ほか）；第４章　地域医療・ケア考（地域医療とは；ケアとは　ほか）

松浦　尊麿(マツウラ　タカマロ)
広島県上蒲刈島生まれ。大阪医科大学卒業。長野県厚生連佐久総合病院外科、内科、健康管理部。兵庫県国保五色診療所長、五色町健康福祉総合センター所長兼務。五色町理事（保健・医療・福祉統括担当）。兵庫県洲本市健康福祉部理事。甲南女子大学看護リハビリテーション学部教授。多可赤十字病院院長。多可赤十字病院名誉院長、兵庫県多可郡多可町医療保健福祉統括参与（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）