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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
森下 直貴(モリシタ ナオキ)
老成学研究所代表理事・所長。1953年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。システム倫理学と老成学を提唱する哲学者。浜松医科大学名誉教授 森下 直貴(モリシタ ナオキ)
老成学研究所代表理事・所長。1953年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。システム倫理学と老成学を提唱する哲学者。浜松医科大学名誉教授 |
相模原の障碍者施設殺傷事件、安楽死論争、パンデミック・トリアージ。近年、様々な場面で「生きるに値しない命」…(続く)
相模原の障碍者施設殺傷事件、安楽死論争、パンデミック・トリアージ。近年、様々な場面で「生きるに値しない命」という言葉を耳にするようになった。しかし、「役に立つ/立たない」ということだけで、命を選別してよいのだろうか。一〇〇年前のドイツで出版され、ナチスT4作戦の理論的根拠になったといわれる『生きるに値しない命を終わらせる行為の解禁』の全訳に解説と批判的考察を加え、超高齢社会の「生」と「死」を考える。
もくじ情報:プロローグ 相模原事件、安楽死論争、トリアージ;第1部 テクスト『生きるに値しない命を終わらせる行為の解禁―その基準と形式をめぐって』(全訳)(法律家の見解(カール・ビンディング);医師による論評(アルフレート・ホッヘ));第2部 批判的考察(それはいかにして生まれ、利用されたか―法思想史的・歴史的観点から;「生きるに値する命」とは誰のことか―老成学の見地から);エピローグ クラクフ/アウシュビッツ訪問記