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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
小倉 紀蔵(オグラ キゾウ)
1959年東京生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。東京大学文学部ドイツ文学科卒業、電通勤務を経て、韓国ソウル大学校哲学科大学院東洋哲学専攻博士課程単位取得退学。専門は東アジア哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 小倉 紀蔵(オグラ キゾウ)
1959年東京生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。東京大学文学部ドイツ文学科卒業、電通勤務を経て、韓国ソウル大学校哲学科大学院東洋哲学専攻博士課程単位取得退学。専門は東アジア哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
日韓請求権協定に関わる報道に接して、韓国人の法意識に疑問を持つ人は少なくない。著者は韓国は法よりも道徳にこだわる国だと説く。朱子学の影響で、韓国では道徳は敵を叩き潰すための武器になっている。また、韓国の前近代が王朝であり、日本の前近代が封建社会であったことの違いも大きいといえる。ただし韓国の法曹的能力は日本よりも高く、「法を軽視する韓国の民主主義はレベルが低い」と考えるのは危険である。さらに著者は韓国を国家と思わず、一つの「運動団体」と捉えたほうがよいと論じる。韓国の実像を知るための視座が得られる一冊。
もくじ情報:第1部 韓国の行動原理(韓国を正確に認識しなくてはならない;韓国の主役はだれか;東学と北学―ダイナミズムの動力;韓国人と日本人の政治観;日韓の軍事的関係を再考する;北朝鮮というファクター);第2部 「戦後最悪の日韓関係」をどう見るか(ニヒリズムの東アジアに未来はあるか;ジャーナリストの日韓論;よりよい日韓関係をいかに構築すべきか)