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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
屠 〓〓(ト ユウユウ)
1930年12月30日、浙江省寧波市に生まれる。1955年北京医学院薬学部(現・北京大学薬学部)を卒業。同年、新設された衛生部中医研究院中薬研究所に勤務。その後、一旦研究所を離れ、2年半にわたり、衛生部(「部」は日本の「省」に相当)「西洋医のための中医学研修コース」で中医薬を系統的に学ぶ。以後、一貫して現代科学と伝統的な医薬学を融合させた研究事業に取り組む。現在、中国中医科学院青蒿研究センター主任、中国中医科学院学術委員会委員、中国発明協会全国理事会理事、『中国中薬雑誌』編集委員など。中医学と西洋医学を融合させた知識をもって、50年以上にわたり生薬、炮製、化学そして中…() 屠 〓〓(ト ユウユウ)
1930年12月30日、浙江省寧波市に生まれる。1955年北京医学院薬学部(現・北京大学薬学部)を卒業。同年、新設された衛生部中医研究院中薬研究所に勤務。その後、一旦研究所を離れ、2年半にわたり、衛生部(「部」は日本の「省」に相当)「西洋医のための中医学研修コース」で中医薬を系統的に学ぶ。以後、一貫して現代科学と伝統的な医薬学を融合させた研究事業に取り組む。現在、中国中医科学院青蒿研究センター主任、中国中医科学院学術委員会委員、中国発明協会全国理事会理事、『中国中薬雑誌』編集委員など。中医学と西洋医学を融合させた知識をもって、50年以上にわたり生薬、炮製、化学そして中薬・西洋薬融合研究に従事し、論文や編著も多数ある。最たる貢献は、研究チームを率いて、国際的な影響力のある新構造の抗マラリア薬アルテミシニンとジヒドロアルテミシニンを発見・開発したことである。歴代の医書や本草と呼ばれる中医薬の効果・性質をまとめた薬学書を収集・整理し、200種類以上の処方の380種類余りの抽出物をスクリーニングすることで、1972年、ついに生薬の青嵩(セイコウ)からアルテミシニンを発見することに成功した。1973年にはジヒドロアルテミシニンを開発。1986年、1992年には「新薬証書」を取得し製品化に成功、世界中のマラリア患者に光明をもたらした。2つの薬はそれぞれ「国家発明賞」「全国十大科学技術功績賞」を受賞した。その後もアルテミシニンの体系的研究を行い、さらに関連新薬3種を開発し、中国で特許2つを取得した。1978年、全国科学大会で自身が率いる研究チームが表彰された。1979年、抗マラリア新薬アルテミシニンが国家発明賞を受賞し、その年の優れた社会貢献をした女性や女性を含む団体に贈られる三八紅旗手、紅旗団体の称号を得るという栄誉に浴した。1981年、第1回「アルテミシニン」国際会議に出席し、アルテミシニンの化学的研究をテーマとした報告を行った。1982年、全国技術奨励大会に参加し、発明賞のメダルと証書を受けた。1992年「ジヒドロアルテミシニン及びその錠剤」が「全国十大科学技術功績賞」を受賞し、同年第7次五カ年計画難関攻略プロジェクト「生薬青蒿の品種整理及び品質研究」は他の品種とともに国家科学技術進歩一等賞を受賞した。1995年9月、「中国政府代表団」の代表として「国連第4回世界女性大会」に出席、同年10月には再び全国科学技術大会に出席した。1997年にはシンポジウム「米中生薬の研究と応用」や第1回「世界… |
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もくじ情報:第1篇 青蒿(青蒿の歴史とマラリア予防の起源;青蒿の正規品および品種混乱に関する研究 ほか);第2篇 アルテミシニン(アルテミシニン概論;アルテミシニンの構造と性質 ほか);第3篇 ジヒドロアルテミシニン(ジヒドロアルテミシニン概論;シヒドロアルテミシニンの合成と構造同定 ほか);第4篇 その他のアルテミシニン系薬剤に関する研究の進展(その他のアルテミシニン系薬剤;アルテミシニン系薬剤の抗マラリア薬理研究の進展 ほか)
もくじ情報:第1篇 青蒿(青蒿の歴史とマラリア予防の起源;青蒿の正規品および品種混乱に関する研究 ほか);第2篇 アルテミシニン(アルテミシニン概論;アルテミシニンの構造と性質 ほか);第3篇 ジヒドロアルテミシニン(ジヒドロアルテミシニン概論;シヒドロアルテミシニンの合成と構造同定 ほか);第4篇 その他のアルテミシニン系薬剤に関する研究の進展(その他のアルテミシニン系薬剤;アルテミシニン系薬剤の抗マラリア薬理研究の進展 ほか)