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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
永井 路子(ナガイ ミチコ)
1925(大正14)年、東京に生れる。東京女子大学国語専攻部卒業。小学館勤務を経て文筆業に入る。65年、「炎環」で第52回直木賞受賞。82年、「氷輪」で女流文学賞受賞。84年、第32回菊池寛賞受賞。88年、「雲と風と」などで吉川英治文学賞受賞。2009年、「岩倉具視」で毎日芸術賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 永井 路子(ナガイ ミチコ)
1925(大正14)年、東京に生れる。東京女子大学国語専攻部卒業。小学館勤務を経て文筆業に入る。65年、「炎環」で第52回直木賞受賞。82年、「氷輪」で女流文学賞受賞。84年、第32回菊池寛賞受賞。88年、「雲と風と」などで吉川英治文学賞受賞。2009年、「岩倉具視」で毎日芸術賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
鎌倉幕府の成立は日本史上まれにみる大変革であった。中核にいたのは、この頃台頭する東国武士団。一連の歴史的事件の始まりは「源頼朝の旗揚げ」というより、東国武士団が無償の奉仕と訣別し、働きに見合った恩賞を確立する中世の夜明けに他ならない。鎌倉時代の歴史小説の第一人者による決算書ともいうべき総論。
もくじ情報:嵐の中への出発―治承四年八月;中世宣言―三浦義明の場合;空白の意味するもの―上総広常の場合;功名手柄―熊谷直実の場合;東国ピラミッド―源平合戦の意味;「忠誠」の組織者―梶原景時の場合;大天狗論―東国対西国;奥州国家の落日―征夷大将軍とは何か;裾野で何が起ったか―曾我の仇討にひそむもの;血ぬられた鎌倉―比企の乱をめぐって;雪の日の惨劇―三浦義村の場合;承久の嵐―北条義時の場合