理想とする４ＷＤグランドツアラーの開発史。日本において、グランドツアラーは「ＧＴ」と呼ばれ、スポーツカーのような車という感覚でとらえられていた。しかし、アルシオーネＳＶＸはグランドツアラー本来の意味を実現するために開発された。著名な自動車デザイナーの一人であるジョルジェット・ジウジアーロ氏によるデザイン、国産唯一の３．３リッター水平対向６気筒エンジン、スポーティな走りと高度な走行安定性を両立するＶＴＤ‐４ＷＤシステムなど、新技術を導入することでスバルが理想のグランドツアラー像を追究して完成したのがアルシオーネＳＶＸである。
もくじ情報：ＳＵＢＡＲＵ　ＳＶＸについて（ジョルジェット・ジウジアーロ）；第１章　“グランドツアラー”の哲学（スバルがＳＶＸに込めた想い；ジョルジェット・ジウジアーロは語る　ＳＶＸのテーマとグラントゥリズモへの想い；ＳＶＸの開発ストーリー）；第２章　スバルアルシオーネＳＶＸの技術紹介（担当者が語るスバルアルシオーネＳＶＸの開発コンセプトと技術解説；担当者が語るガラスラウンドキャノピーの技術解説）；第３章　開発者の証言（アルシオーネＳＶＸ生誕２０周年によせて（早部潤一）；ＳＶＸ開発の思い出（伊賀滋）；アルシオーネＳＶＸ生誕２０周年によせて（神林茂実・鈴木勝美）；ＳＶＸデザイン開発について（猿川洋史）；ＳＶＸデザイン開発の思い出（牧野日呂志）；ＳＶＸ開発の思い出（石川正己））；第４章　関係者の証言（ＳＶＸに寄せて（岡田貴浩）；ＳＶＸの開発に携わって（石井守）；ＳＶＸ生誕３０周年に寄せて（雲野裕紀））；第５章　ＳＶＸの資料　海外情報・データ（海外のカタログ（スペック・写真）；海外のＳＶＸファンからのメッセージ；ＳＶＸが織りなしたもの（小田切英樹）；ＳＶＸの根幹にあるもの（小山圭）；編集を終えて（梶川利征）