内容紹介：「高利貸の夢の数字」とも言われた「ｅ」の、宝くじから婚活まであちこちに顔を出し、人類の未来をも左右している「底力」がわかる
はるかな昔から、不思議な性質をもつその数は、洋の東西を問わず知る人ぞ知る存在だった。やがて一人の天才が、その数の本質を見抜き、「宝石」ともいわれる奇跡的な数式を完成させた！「π」と並んで人類が親しんできた超越数「ｅ」の、代数と幾何の垣根も軽々と超える摩訶不思議な魅力を縦横無尽に描き、数学の面白さを再発見する本！
もくじ情報：第１章　人間の脳を裏切る指数関数；第２章　高利貸の究極の夢；第３章　ｅが登場する３題噺；第４章　ｅｘの微分；第５章　この世では見えない愛の絆；第６章　数学界の５人の戦士

金　重明(キム　チュンミョン)
１９５６年東京生まれ。１９９７年『算学武芸帳』（朝日新聞社）で朝日新人文学賞、２００６年『抗蒙の丘―三別抄耽羅戦記』（新人物往来社）で歴史文学賞、２０１４年『１３歳の娘に語るガロアの数学』（岩波書店）で日本数学会出版賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）