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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
中江 兆民(ナカエ チョウミン)
1847(弘化4)年、高知生まれ。本名、篤介。71年に明治政府のフランス派遣によって留学。帰国後は仏学塾を設立し、東京外国語学校長、元老院権少書記官を務める。81年、西園寺公望らとともに「東洋自由新聞」を創刊し、主筆として自由民権論を展開。民主主義思想やルソーの社会契約論を説く『民約訳解』『三酔人経綸問答』などの著作を発表。富国強兵政策や明治憲法を批判する政治活動を行い、90年、衆議院議員に当選した。『一年有半』『続一年有半』などの著作を残し、1901(明治34)年、没 中江 兆民(ナカエ チョウミン)
1847(弘化4)年、高知生まれ。本名、篤介。71年に明治政府のフランス派遣によって留学。帰国後は仏学塾を設立し、東京外国語学校長、元老院権少書記官を務める。81年、西園寺公望らとともに「東洋自由新聞」を創刊し、主筆として自由民権論を展開。民主主義思想やルソーの社会契約論を説く『民約訳解』『三酔人経綸問答』などの著作を発表。富国強兵政策や明治憲法を批判する政治活動を行い、90年、衆議院議員に当選した。『一年有半』『続一年有半』などの著作を残し、1901(明治34)年、没 |
ブランデーを酌み交わす3人の論客が政治談議にふけっている。弱小国こそあえて民主制の理想を追うべきと説く洋学紳士。列強に伍して大国化を目指し、戦争も厭わないと述べる豪傑の客。やがて、黙して耳を傾けていた南海先生が口をひらく―。東洋のルソー・中江兆民が自身の学問のすべてを注ぎ込んだ理論書。政治とは何か。理念か、現実か。国家、外交、…(続く)
ブランデーを酌み交わす3人の論客が政治談議にふけっている。弱小国こそあえて民主制の理想を追うべきと説く洋学紳士。列強に伍して大国化を目指し、戦争も厭わないと述べる豪傑の客。やがて、黙して耳を傾けていた南海先生が口をひらく―。東洋のルソー・中江兆民が自身の学問のすべてを注ぎ込んだ理論書。政治とは何か。理念か、現実か。国家、外交、平和をめぐる日本政治思想の重要古典にして最良の政治学入門がよみがえる。
もくじ情報:三酔人経綸問答 現代語訳;三酔人経綸問答 原文