|
内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
ポイントン,マーシャ(ポイントン,マーシャ)
イギリスの美術史学者。マンチェスター大学で学び、1974年に同大学で博士号を取得。1975年からはサセックス大学で研究を進め、1989年に美術史の教授となった。1992年から2002年まではマンチェスター大学で教鞭を執る。現在はフリーランスのコンサルタントおよび研究者として活動している ポイントン,マーシャ(ポイントン,マーシャ)
イギリスの美術史学者。マンチェスター大学で学び、1974年に同大学で博士号を取得。1975年からはサセックス大学で研究を進め、1989年に美術史の教授となった。1992年から2002年まではマンチェスター大学で教鞭を執る。現在はフリーランスのコンサルタントおよび研究者として活動している |
ダイヤモンドの格別な美しさを手に入れようと、古代より欲望に駆られた人々は貴石の眠る大蛇だらけの谷を旅し、天文学的な金を動かし、戦争で血を流してきた。なぜそれほどまでに、人は「永遠不滅」の石を求めるのか?本書では、古代・中世のダイヤモンドにまつわる伝説にも眼を向け、デビアス社が「ダイヤモンドは永遠の輝き」と謳うはるか古来より、人々が宗教、哲学、芸術において「叡智と不変性」のシン…(続く)
ダイヤモンドの格別な美しさを手に入れようと、古代より欲望に駆られた人々は貴石の眠る大蛇だらけの谷を旅し、天文学的な金を動かし、戦争で血を流してきた。なぜそれほどまでに、人は「永遠不滅」の石を求めるのか?本書では、古代・中世のダイヤモンドにまつわる伝説にも眼を向け、デビアス社が「ダイヤモンドは永遠の輝き」と謳うはるか古来より、人々が宗教、哲学、芸術において「叡智と不変性」のシンボルとして利用してきたことを、美術史家ならではの視点で解き明かす。そして、人種隔離政策や“紛争ダイヤモンド”といった負の歴史、世界的に有名な“コー・イ・ヌール”やマリー・アントワネットの首飾り事件、ナオミ・キャンベルを巻き込んだ「血のダイヤ」事件といった、ダイヤとは切っても切れない犯罪事例についても触れることで、人とダイヤモンドとの深い歴史を広く本質的にとらえていく。
もくじ情報:1章 ダイヤモンドと帝国(インド;ブラジル ほか);2章 ダイヤモンドビジネス(カッティングと研磨;一七世紀から一八世紀にかけての国際取引 ほか);3章 ダイヤモンドの形状・模様・象徴(もともとの「ダイヤ」の形;ヨーロッパの建築と装飾 ほか);4章 ダイヤモンドは女の子の親友―贅沢品であり必需品でもあるダイヤモンド(ダイヤモンドを手に入れる女性;ダイヤモンドと贅沢 ほか);5章 ダイヤモンドと犯罪(近世におけるオールド・ベイリーの判例;近世のダイヤモンド強奪 ほか)