内容紹介：動物実験の現実を描く、動物のいのちについて向き合う絵本。大学の実習犬として、病気ではないのに、つらい治療や手術に耐えて毎日を過ごす30匹の犬たち。なによりの楽しみは朝夕2回の散歩です。犬たちの引退が決まり、チャコは里親けんたと幸せに暮らすはずでしたが。。。遊んでもらえず、散歩にもつれていってもらえない実験犬の役割を課せられながらも、過酷な境遇にも負けず生き、狭い檻の中たったひとりで旅立っていった犬チャコ。その生涯と、チャコを待ち続けた里親けんたの物語です。　「逆境にあっても懸命に生きたチャコという犬のことを、多くの人に知ってもらいたい。それがチャコと交わした約束のような気がして絵本にしました。

たなか　ちづみ(タナカ　チヅミ)
愛犬の死をきっかけに、アクリル画を描き始め、絵本制作へつながる。第６回絵本出版賞で奨励賞を受賞しデビュー。本作は第８回絵本出版賞で優秀賞を受賞。その他、矢祭もったいない図書館手づくり絵本コンクールでの受賞をはじめ、数々のコンクールで入選。花づくりのボランティア活動を長年続けながら、保護犬の朝陽ちゃんと暮らしている。デビュー作『さがせ！ミック』（みらいパブリッシング）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）