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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
中上 健次(ナカガミ ケンジ)
1946(昭和21)年8月2日―1992(平成4)年8月12日、享年46。和歌山県出身。1976年『岬』で第74回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 中上 健次(ナカガミ ケンジ)
1946(昭和21)年8月2日―1992(平成4)年8月12日、享年46。和歌山県出身。1976年『岬』で第74回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
「春…(続く)
「春美は普通の子と違います」浪曲が好きだった北村春美の母は、春美の才能を信じて“うなり”を教え込み、それによくこたえた春美は全国規模のコンクールで優勝。翌年、都はるみとしてデビューすると、「アンコ椿は恋の花」「涙の連絡船」「好きになった人」と毎年のようにヒットを飛ばし、当代随一の歌手に上り詰めた。ところが、それから20年後、都はるみは「普通のおばさんになりたい」と突然、芸能界からの引退を宣言。その背景には何があったのか―。都はるみ本人はもちろん、市川昭介ら関係者への丹念な取材をもとに中上健次が綴った、渾身のノンフィクション小説。