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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
坂元 茂樹(サカモト シゲキ)
神戸大学名誉教授。1950年長崎市生まれ。専門分野は国際法。琉球大学、関西大学、神戸大学、同志社大学を経て、現在、(公財)人権教育啓発推進センター理事長 坂元 茂樹(サカモト シゲキ)
神戸大学名誉教授。1950年長崎市生まれ。専門分野は国際法。琉球大学、関西大学、神戸大学、同志社大学を経て、現在、(公財)人権教育啓発推進センター理事長 |
20世紀後半、海洋における生物、非生物資源の開発利用や乱獲が現実となった。これらの開発・利用について、公海、深海底ではいずれの国も管轄権が及ばない。そのため、いまの国連海洋法条約では、生物多様性の保全や持続可能な利用の規制が不十分となっている。いま国際的に最大の論点は、このような「国家管轄権外区域の海洋生物多様性(BBNJ)」の問題である。本書はこの問題に取り組む国連などの現状とその展望について、現場にかかわる関係者や研究者によって浮き彫りにする。
もくじ情報:第1部 国連海洋法条約の展開とBBNJ(国連海洋法条約の展開とBBNJ);第2部 海洋生物多様性をめぐって(細り行く海の恵みと国際社会;深海の生物多様性に関する研究の歴史とBBNJ交渉;海洋遺伝資源の利活用の進展 ほか);第3部 海洋生物多様性を守るために―国連におけるBBNJ交渉(国連におけるBBNJ交渉の展開;海洋遺伝資源をめぐる論点と展望;区域型管理ツールの活用のために ほか)