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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
カッターネオ,クリスティーナ(カッターネオ,クリスティーナ)
1964年、ピエモンテ州に生まれる。ミラノ大学教授、ラバノフ(犯罪人類学歯科医学研究所)所長。専門は法医学。2014年より、地中海で命を落とした移民・難民の遺体の同定作業に従事している。その体験を綴った本書『顔のない遭難者たち』(Naufraghi senza volto:Dare un nome alle vittime del Mediterraneo,Raffaello Cortina Editore,2018)で、ガリレオ文学賞を受賞 カッターネオ,クリスティーナ(カッターネオ,クリスティーナ)
1964年、ピエモンテ州に生まれる。ミラノ大学教授、ラバノフ(犯罪人類学歯科医学研究所)所長。専門は法医学。2014年より、地中海で命を落とした移民・難民の遺体の同定作業に従事している。その体験を綴った本書『顔のない遭難者たち』(Naufraghi senza volto:Dare un nome alle vittime del Mediterraneo,Raffaello Cortina Editore,2018)で、ガリレオ文学賞を受賞 |
いまも昔も、世界中のあらゆる国々で「身元不明の遺体」が発見されているが、その多くの身元は特定されない。それは人道的に正しいのか?近しい人の行方がわからず、藁にもすがる思いで、ときには親族のDNA(髪の毛や爪、唾液)を携え、著者のもとへ訪れる人々たちの怒り、悲痛、慟哭。そして「ここに来てよかった」という言葉。ヨーロッパではじめて移民遭難者向けデータバンクの創設に取り組んだ法医学者によるノンフィクション。
もくじ情報:第1章 二〇一三年十月 死者に名前を与えること;第2章 「あの人たち」の死を、「私たち」の死と同じように;第3章 ランペドゥーザの挑戦 見いだすには、まず求めよ;第4章 最初の同定「ここに来てよかった」;第5章 「故郷の土を、肌身離さずもっているんです」;第6章 メリッリ 海辺の霊安室;第7章 バルコーネ死者は生者よりも雄弁である;第8章 最終幕 あるいは、第一幕の終わり