内容紹介：宗教が異なれば社会のかたちも異なる、という図式は、本当に有効なのか。生活の場を介して、カーストを含む多様な集団が相互に交錯する過程を、宗教の別をこえてトータルに把握。物乞いや聖者など宗教横断的な主体も視野に、分裂した南アジア像が覆い隠してきたものをすくいだす。
宗教が異なれば社会のかたちも異なる、という図式は、本当に有効なのか。生活の場を介して、カーストを含む多様な集団が相互に交錯する過程を、宗教の別をこえてトータルに把握。物乞いや聖者など宗教横断的な主体も視野に、分裂した南アジア像が覆い隠してきたものをすくいだす。
もくじ情報：生きられる社会空間からの再考；第１部　歴史・社会・空間（宗教とカーストをめぐる歴史的経緯；宗教とカーストをめぐる社会―空間の再検討；調査地の概要と研究方法）；第２部　宗教・カースト・コミュニティ（ムスリムのコミュニティの拡大―Ｇ村のヒンドゥーとムスリム；序列から差異へ―Ｂ村のヒンドゥーのカーストとコミュニティ；差異と序列の持続と変化―Ｂ村の被差別ムスリムの宗教とカースト）；第３部　一体性・関係性・生きられる宗教（一体性を生み出す時間と空間―青年組合と民間信仰；空間と関係性の弁証法―互助と富の分配）；生きられる社会空間における宗教とカースト

杉江　あい(スギエ　アイ)
１９８８年生まれ。現在、京都大学大学院文学研究科講師、博士（地理学）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）