内容紹介：『アクロイドを殺したのはだれか』、『読んでいない本について堂々と語る方法』　等で読書界を騒がせた批評家バイヤールがシャーロック・ホームズに挑戦。長編『バスカヴィル家の犬』におけるホームズ推理の疑問点、矛盾点を指摘。事件の真相に迫るのみならず、探偵と作家の関係を分析した知的スリルに満ちた文学批評、待望の文庫化。考察本『バスカヴィル家の犬』をお楽しみください。
ホームズの推理は間違っている！『アクロイド殺害事件』におけるポワロの推理に異を唱え、真相を暴いて話題を呼んだ推理批評家バイヤール。フランス論壇の雄たる彼が、今回はシャーロック・ホームズに挑んだ。長編『バスカヴィル家の犬』のホームズ推理の疑問点・矛盾点を鋭く指摘し、真犯人を炙り出す。
もくじ情報：ダートムアの荒地；捜査；再捜査；幻想性；現実；バスカヴィル家の犬

バイヤール，ピエール(バイヤール，ピエール)
１９５４年生まれ。パリ第八大学教授（フランス文学）、精神分析家