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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
楊 双子(ヨウ ソウシ)
1984年生まれ、台中市烏日育ち。本名は楊若慈、双子の姉(「楊双子」は双子の妹「楊若暉」との共同ペンネーム)。小説家、サブカルチャー・大衆文学研究家 楊 双子(ヨウ ソウシ)
1984年生まれ、台中市烏日育ち。本名は楊若慈、双子の姉(「楊双子」は双子の妹「楊若暉」との共同ペンネーム)。小説家、サブカルチャー・大衆文学研究家 |
内容紹介:「心配ご無用。滷肉飯( ルーローファン)を食べても、おこわの上にのってるワタリガニ、二・三杯は食べられるわ!」日台女ふたり鉄道旅。出会って、恋して、台湾を食べつくす。気鋭の台湾人作家によるシスター“フード”小説。1938年、講演旅行で日本統治下の台湾へ渡る作家・青山千鶴子と、現地で出会う通訳担当の台湾人・王千鶴。2人の“千鶴”は台湾縦貫鉄道に乗り、各地へ遠征する。冬瓜茶(冬瓜ジュース)、肉そぼろサンドカステラ、菜尾湯(五目スープ)、愛玉湯、ひき肉の煮つけなどなど……濃厚な台湾グルメを平らげ、ときを分かち合う日々に、友情と恋愛感情が交差する…(続く)
内容紹介:「心配ご無用。滷肉飯( ルーローファン)を食べても、おこわの上にのってるワタリガニ、二・三杯は食べられるわ!」日台女ふたり鉄道旅。出会って、恋して、台湾を食べつくす。気鋭の台湾人作家によるシスター“フード”小説。1938年、講演旅行で日本統治下の台湾へ渡る作家・青山千鶴子と、現地で出会う通訳担当の台湾人・王千鶴。2人の“千鶴”は台湾縦貫鉄道に乗り、各地へ遠征する。冬瓜茶(冬瓜ジュース)、肉そぼろサンドカステラ、菜尾湯(五目スープ)、愛玉湯、ひき肉の煮つけなどなど……濃厚な台湾グルメを平らげ、ときを分かち合う日々に、友情と恋愛感情が交差するも、当時の日台植民地関係、貧富の差、女性差別が否応なく影を落とす――日本でも愛される台湾の食文化と、歴史に翻弄された複雑なアイデンティティが、日台の女性同士による会話劇と旅行記で味わえる、何重にも美味しい一冊。
昭和十三年、五月の台湾。作家・青山千鶴子は講演旅行に招かれ、台湾人通訳・王千鶴と出会う。現地の食文化や歴史に通じるのみならず、料理の腕まで天才的な千鶴と台湾縦貫鉄道に乗りこみ、つぎつぎ台湾の味に魅了されていく。ただ、いつまでも心の奥を見せない千鶴に、千鶴子の焦燥感は募り…国家の争い、女性への抑圧、植民地をめぐる立場の差。あらゆる壁に阻まれ、近づいては離れるふたりの旅の終点は―。