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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
最上 一平(モガミ イッペイ)
1957年、山形県生まれ。児童文学作家。読み物の作品に『ぬくい山のきつね』(日本児童文学者協会賞、新美南吉児童文学賞受賞)、『あらわれしもの』(共に新日本出版社)、絵本の作品に『たぬきの花よめ道中』(岩崎書店/日本絵本賞受賞)、『いのちがかえっていくところ』(童心社)、『すずばあちゃんのおくりもの』(新日本出版社)他多数 最上 一平(モガミ イッペイ)
1957年、山形県生まれ。児童文学作家。読み物の作品に『ぬくい山のきつね』(日本児童文学者協会賞、新美南吉児童文学賞受賞)、『あらわれしもの』(共に新日本出版社)、絵本の作品に『たぬきの花よめ道中』(岩崎書店/日本絵本賞受賞)、『いのちがかえっていくところ』(童心社)、『すずばあちゃんのおくりもの』(新日本出版社)他多数 |
内容紹介:山ちゃん、シューちゃん、かっちゃん、ぼくの仲よし4人組は、天神集落で同じ小学校に通う4年生。かっちゃんは筋ジストロフィーという病気だけれど、小さい頃から一緒にいるぼくらにとって、かっちゃんは特別な存在ではない。親友のひとりだ。そのかっちゃんが、4年生の夏休みに、川へダイブしたいと言い始めた。天神集落の子どもにとって、川へのダイブは、大人への階段を一歩上がるような、そんなならわしだった。「だいじょうぶ、どぼんて落ちるだけだからさ。来年になったらとべねえかもしんねえし」。人なつっこい笑顔でそう言うかっちゃんの願いをきいてあげたくて、ぼく…(続く)
内容紹介:山ちゃん、シューちゃん、かっちゃん、ぼくの仲よし4人組は、天神集落で同じ小学校に通う4年生。かっちゃんは筋ジストロフィーという病気だけれど、小さい頃から一緒にいるぼくらにとって、かっちゃんは特別な存在ではない。親友のひとりだ。そのかっちゃんが、4年生の夏休みに、川へダイブしたいと言い始めた。天神集落の子どもにとって、川へのダイブは、大人への階段を一歩上がるような、そんなならわしだった。「だいじょうぶ、どぼんて落ちるだけだからさ。来年になったらとべねえかもしんねえし」。人なつっこい笑顔でそう言うかっちゃんの願いをきいてあげたくて、ぼくらは綿密に計画を練ったのだけれど……。夏の匂いが濃く立ちこめる山あいの村で、死という確かで曖昧なものを共有しながら、めいっぱいいのちを謳歌する少年たちの夏の日をみずみずしく描いたさわやかな作品。
四年生の夏休みにやりたいことを宣言した、筋ジストロフィーの親友、かっちゃん。かっちゃんのねがいをかなえてあげたくて、ぼくらは綿密に計画をねったのだけれど…。夏のにおいが濃く立ちこめる山あいの村で、いのちを謳歌する少年たちのすがたをみずみずしく描く。