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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
古井 由吉(フルイ ヨシキチ)
1937年、東京生まれ。68年処女作「木曜日に」発表。71年「杳子」で芥川賞、80年『栖』で日本文学大賞、83年『槿』で谷崎潤一郎賞、87年「中山坂」で川端康成文学賞、90年『仮往生伝試文』で読売文学賞、97年『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞。2020年2月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 古井 由吉(フルイ ヨシキチ)
1937年、東京生まれ。68年処女作「木曜日に」発表。71年「杳子」で芥川賞、80年『栖』で日本文学大賞、83年『槿』で谷崎潤一郎賞、87年「中山坂」で川端康成文学賞、90年『仮往生伝試文』で読売文学賞、97年『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞。2020年2月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
恐怖が実相であり、平穏は有難い仮象にすぎない。何も変わりはしない―。日本文学界の巨星が遺した晩年のエッセイを集成。単行本未収録作品「林は日々に新しい」を追加。読むことと書くこと、古典語のおさらい、天気天象、花の香り、紅葉や黄葉、老い、死、大病と入院、ボケへの恐怖、最初の記憶、悪疫退散の願い、阪神淡路大震災、東日本大震災、永劫回帰、大空襲下の敵弾の切迫など、多様なモチーフを端正かつ官能に満ちた文章で綴る。
もくじ情報:1(夜の楽しみ;達意ということ;病みあがりのおさらい―島崎藤村、ホーフマンスタール;永劫回帰;紙の子 ほか);2(埋もれた歳月;顎の形;夏に負ける;正月の安息;静かな新年 ほか)