内容紹介：バスケットボールワールドカップ２０２３でアジア最上位の成績を収めた日本は、７月下旬に行われるパリオリンピックへの出場権を獲得し、大きな注目を集めています。また近年では多くの戦術が生まれ、同時にそれらを解明した論文が発表されています。本書ではオフェンスに関する戦術やテクニックの最新論文を解説するとともに、実践に役立つ具体的な練習方法を紹介。指導者はもちろん、プレイヤーも必携の一冊です。
研究者達が、いかに現場に有益な研究成果を発表しようとも、指導現場で活かされなければ、研究成果によってプレーヤーのパフォーマンスを向上させることはできません。本書ではバスケットボールに関する研究成果をコーチやプレーヤーにも理解できるように解説するとともに、研究成果をもとにした練習方法も提案していきます。
もくじ情報：１　個人のオフェンスメソッド（１ｏｎ１のドライブで得点を獲得する―スペースを作り短時間で攻め切る；フローターショットでビッグマンをかわす―フローターショットの成功率を向上させる　ほか）；２　チームのオフェンスメソッド（トランジションでの優先順位を見極める―各局面において有効となるショットエリアを理解して判断する；ゴール付近にボールを侵入させてショット成功につなげる―インサイドでの合わせやキックアウトで得点を狙う　ほか）；３　スクリーンプレーのメソッド（ハンドラーとしてピック＆ロールを極める―ユーザーディフェンスを処理してスクリーナーディフェンスを見極める；一瞬のチャンスを見逃さずにバスを通す―オフボールスクリーンでパッサーが見ているところ）；４　フィジカルと判断力のメソッド（判断力を向上させてパスミスを減少させる―ギリギリまで複数の選択肢を持つ；バスケットボールのリズム感を磨く―裏拍子ドライブで相手を出し抜く　ほか）

桶谷　大(オケタニ　ダイ)
１９７７年京都府出身。琉球ゴールデンキングスヘッドコーチ。京都府立朱雀高等学校卒業後にコーチング留学のため渡米。２００８年、琉球ゴールデンキングスのヘッドコーチに就任。２００８‐０９、２０１１‐１２シーズンとｂｊリーグで２度目の優勝を果たす。２０２１年に再び琉球ゴールデンキングスのヘッドコーチに就任し、２０２２‐２３シーズンには琉球をＢ．ＬＥＡＧＵＥ初優勝に導いた