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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
田中 彰吾(タナカ ショウゴ)
1971年生まれ。東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程修了。博士(学術)。ハイデルベルク大学客員研究員、東海大学現代教養センター教授等を経て、現在、東海大学文明研究所所長および理化学研究所客員研究員。身体性の観点から心の科学を刷新することを目指し、自己・知覚・他者理解等のテーマに取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 田中 彰吾(タナカ ショウゴ)
1971年生まれ。東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程修了。博士(学術)。ハイデルベルク大学客員研究員、東海大学現代教養センター教授等を経て、現在、東海大学文明研究所所長および理化学研究所客員研究員。身体性の観点から心の科学を刷新することを目指し、自己・知覚・他者理解等のテーマに取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
「わたしはどこまでも身体であり、それ以外の何物でもない」と、近代理性の影である身体にこそ「大きな理性」を見たニーチェ。それに呼応するかのようにフロイトやライヒが着目した症状と性、メルロ=ポンティの説いた「受肉した意識」としての身体、さらに身体のイメージへと、影であった身体が探求される。二〇世紀終盤には身体性認知科学が、身体と環境の「あいだ」に拡がる心を見出し、脳神経の科学と技術は拡張身体を描き始める。「大きな理性」としての身体、その発見の歴史と未来を考察する。
もくじ情報:序章 「大きな理性」としての身体;第1章 精神分析における身体―フロイトの洞察;第2章 性と聖を結ぶ身体―フロイトからライヒへ、ライヒから現代へ;第3章 身体の思想としての実存主義―サルトルを超えて;第4章 身体を取り戻した心―メルロ=ポンティと身体性認知;第5章 身体イメージと現代―「付き合いにくい存在」か「大きな理性」か?;第6章 脱身体から拡張身体へ―脳科学から見る身体の近未来