内容紹介：底知れぬ欲望を虚飾で隠した有名進学校を舞台に放つ、怖気経つスクール猟奇ミステリー。大手予備校の人気講師から転身し東京郊外の進学校・綾清学院へ転任した男性教師・三隅。赴任時に彼を迎えた校務員からただよう雰囲気に、三隅は過去の忘れがたい記憶を呼び起こされる。高偏差値大学合格を誇る高校の実態は、理事長の下僕のような管理職や体罰肯定の体育教師が幅を利かせる表向きとは正反対の前近代的な組織だった。さらに生徒たちの間でまことしやかに伝わる、学校は呪われているという噂。この噂のもとは敷地内で発生した忌まわしい未解決事件だった。とうとう女子学生が「呪われた場所」で、むごたらしく死んでいるのが発見される！『ビザール学園』改題。
予備校の人気講師だった三隅忠志は、進学校・綾清学院の英語教師へ転身。外から見た好印象と違って、学院内は不穏な空気が漂い、生徒たちの間ではある呪いの噂が広がっていた。その「呪われた場所」で女子生徒の死体が発見される。かつて敷地内で起きた忌まわしい事件とのかかわりとは？『ビザール学園』改題。

前川　裕(マエカワ　ユタカ)
１９５１年東京都生まれ。一橋大学法学部卒業。東京大学大学院（比較文学比較文化専門課程）修了。スタンフォード大学客員教授、法政大学国際文化学部教授などを経て、法政大学名誉教授。２０１２年『クリーピー』で第１５回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し作家デビュー。同作は’１６年黒沢清監督により映画化された（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）