大学の教養から基礎専門程度の読者を想定し、あらゆる海洋現象の基礎となる海水部分の基本的な物理過程を中心に解説しました。コラムでは、津波や海難など様々なマリンハザードが引き起こす災害や影響について、事例やシミュレーションをもとに解説します。
もくじ情報：第１章　地球科学（海洋の誕生；プレートテクトニクスと海底地形；海洋の諸元；熱循環；水循環；コリオリカ（転向カ）；海上の風系）；第２章　海水の物性（海中光；水温；ＥＮＳＯ；塩分；密度；深層循環；沿岸の密度流；氷結；拡散・分散；物質循環；海中音）；第３章　潮汐（起潮力；潮位変動；潮流；潮汐表；潮汐波；潮汐残差流；潮汐フロント）；第４章　海流（表層海流；吹送流とエクマン輸送；地衡流；ポテンシャル渦度保存の法則（渦位の保存則）；西岸強化）；第５章　海洋波浪（海洋波浪の定義；海洋波浪の発達；海洋波浪の伝播；水粒子の軌道運動；浅海変形；波浪情報）

林　美鶴(ハヤシ　ミツル)
神戸大学内海域環境教育研究センター／大学院海事科学研究科／海洋政策科学部准教授。出身：京都市。学歴・学位：神戸商船大学航海科、乗船実習科、大学院商船学研究科修士課程修了（商船学修士）九州大学総合理工学府より博士（理学）授与。職歴：日本海洋事業株式会社海技部で、海洋科学技術センター（現、海洋研究開発機構）の観測船における海洋・大気観測に従事。神戸商船大学商船学部助手、助教授、大学統合により、神戸大学内海域環境教育研究センター助教授。研究員歴：九州大学応用力学研究所、米国フロリダ州立大学、タイ王国ブラパ大学。委員歴：日本海洋学会評議委員、日仏海洋学評議員、日本学術会議Ｆｕｔｕｒｅ　Ｅａｒｔｈ　Ｃｏａｓｔｓ小委員会委員、ほか（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）