内容紹介：都市にすべてを位置づけてきた哲学は、今こそ家を論じなければならない。わたしたちの幸福と惑星の未来は家のなかにある。浴室、キャビネット、ベッド、廊下、台所－－家を通してわたしは「他者」となり、また「他者」はわたしとなる。家は「雨風を防ぐもの」「所有された空間」ではなく、わたしのメタモルフォーゼが繰り返される、幸福の実験場である。「生」の変様を記述する哲学者コッチャによる、現代の家についての哲学的エッセー集。　【原著】Ｅｍａｎｕｅｌｅ　Ｃｏｃｃｉａ，　Ｆｉｌｏｓｏｆｉａ　ｄｅｌｌａ　ｃａｓａ：　Ｌｏ　ｓｐａｚｉｏ　ｄｏｍｅｓｔｉｃｏ　ｅ　ｌａ　ｆｅｌｉｃｉｔａ（Ｅｉｎａｕｄｉ，　２０２１）
浴室、キャビネット、ベッド、廊下、台所―家を通してわたしは「他者」となり、また「他者」はわたしとなる。家は「雨風を防ぐもの」でも「所有された空間」でもなく、わたしのメタモルフォーゼが繰り返される、幸福の実験場である。「生」の変様を記述する哲学者コッチャによる、現代の家についての哲学的エッセー集。
もくじ情報：序論　都市の彼方の家；１　引っ越し；２　愛；３　浴室とトイレ；４　家のなかの物；５　キャビネット；６　双子；７　白い粉；８　ソーシャル・ネットワーク；９　部屋と廊下；１０　ペット；１１　庭と森；１２　台所；結論　新しい家、あるいは賢者の石

コッチャ，エマヌエーレ(コッチャ，エマヌエーレ)
１９７６年イタリア生まれ。フィレンツェ大学博士（中世哲学）。フランスの社会科学高等研究院（ＥＨＥＳＳ）准教授。フライブルク大学准教授を経て、２０１１年より現職