内容紹介：新見左近こと徳川綱豊が将軍綱吉の真の世継ぎとして江戸城西ノ丸入りを果たしたことで、甲府徳川家は消滅、領地は老中柳沢吉保の支配となった。江戸に呼び寄せた家臣たちの住まう屋敷を見に訪れた左近は、そこで心地よい太鼓の音を耳にし、叩いていた旗本川西幸之進の名を胸に刻む。そんな中、登城の際の時の太鼓をめぐる思わぬ事件が起きて－－。葵一刀流が悪を斬る！　大人気時代シリーズ第十七弾！！
真の世継ぎとして再度の西ノ丸入りを果たすと共に、名を綱豊から家宣と改めた左近だが、相も変わらず市中に繰り出しては、悪を成敗していた。そんな中、三島屋にもほど近い南新網町で、白無垢姿の女の幽霊騒ぎが起きる。一年ほど前に旗本が何者かに殺され、その許嫁が世を儚んで身を投げていた事実を知った左近は、幽霊騒ぎの真相を追うのだが―。葵一刀流が悪を斬る！大人気時代シリーズ第十七弾！！

佐々木　裕一(ササキ　ユウイチ)
１９６７年広島県生まれ。『ネオ・ワールドウォー』（経済界）を２００３年に発表し、以降、架空戦記を中心として執筆活動に入る。２０１０年より活躍の舞台を時代小説に移行し、人気シリーズを数多く発表している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）