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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
水村 美苗(ミズムラ ミナエ)
東京生まれ。12歳で渡米。イェール大学仏文科卒業、同大学院博士課程を修了。いったん帰国ののち、プリンストン、ミシガン、スタンフォード大学で日本近代文学を教える。1990年『續明暗』で芸術選奨新人賞を、1995年『私小説from left to right』で野間文芸新人賞を、2002年『本格小説』で読売文学賞を、2008年『日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で』で小林秀雄賞を、2012年『母の遺産 新聞小説』で大佛次郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 水村 美苗(ミズムラ ミナエ)
東京生まれ。12歳で渡米。イェール大学仏文科卒業、同大学院博士課程を修了。いったん帰国ののち、プリンストン、ミシガン、スタンフォード大学で日本近代文学を教える。1990年『續明暗』で芸術選奨新人賞を、1995年『私小説from left to right』で野間文芸新人賞を、2002年『本格小説』で読売文学賞を、2008年『日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で』で小林秀雄賞を、2012年『母の遺産 新聞小説』で大佛次郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
世界がパンデミックに覆われた2020年、アメリカ人のケヴィンは、軽井沢・追分の小さな山荘から、人けのない隣家を見やっていた。京都の宮大工の手になるその日本家屋は、南米から帰国した元外交官夫妻の住まいだったが、親しい隣…(続く)
世界がパンデミックに覆われた2020年、アメリカ人のケヴィンは、軽井沢・追分の小さな山荘から、人けのない隣家を見やっていた。京都の宮大工の手になるその日本家屋は、南米から帰国した元外交官夫妻の住まいだったが、親しい隣人であった夫妻は、前年ふいに旅立ったあと、消息を絶ってしまっていた。能を舞い、たおやかに着物を着こなす古風で典雅な夫人・貴子。ケヴィンは彼女の数奇な半生を、「日本語」で書き残そうと決意する―。