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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
古井 由吉(フルイ ヨシキチ)
1937・11・19~2020・2・18。小説家。東京生まれ。東京大学大学院修士課程修了。大学教員となりブロッホ、ムージル等を翻訳。文学同人誌「白猫」に小説を発表。1970年、大学を退職。71年、「杳子」で芥川賞受賞。黒井千次、高井有一、坂上弘らと“内向の世代”と称される。77年、高井氏らと同人誌「文体」を創刊(80年、12号で終刊)。83年、『槿』で谷崎潤一郎賞、87年、「中山坂」で川端康成文学賞、90年、『仮往生伝試文』で読売文学賞、97年、『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞。長年競馬を愛好したことでも知られる。また、東京・新宿の酒場において2000年11月から…( ) 古井 由吉(フルイ ヨシキチ)
1937・11・19~2020・2・18。小説家。東京生まれ。東京大学大学院修士課程修了。大学教員となりブロッホ、ムージル等を翻訳。文学同人誌「白猫」に小説を発表。1970年、大学を退職。71年、「杳子」で芥川賞受賞。黒井千次、高井有一、坂上弘らと“内向の世代”と称される。77年、高井氏らと同人誌「文体」を創刊(80年、12号で終刊)。83年、『槿』で谷崎潤一郎賞、87年、「中山坂」で川端康成文学賞、90年、『仮往生伝試文』で読売文学賞、97年、『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞。長年競馬を愛好したことでも知られる。また、東京・新宿の酒場において2000年11月から10年4月まで10年近く計29回、毎回ゲストを招いて続けた朗読会でホスト役を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
小説家として円熟期に入りつつあった一九九一年、長篇小説連載中に古井由吉は約五十日の入院生活を送る。その経験は文章の陰影をより深いものにする。『楽天記』刊行と踵を接するように次々と行われた対談―江藤淳とは病を客観的に見た経験からロマン派の表現が肉体に及ぼす影響まで広く扱い、大江健三郎とは小説を書くという行為の本質を深く掘り下げる―多彩に語られた対話六篇を収録。
もくじ情報:病気について―江藤淳;漱石的時間の生命力―吉本隆明;「楽天」を生きる―平出隆;「私」と「言語」の間で―松浦寿輝;身体を言語化すると…―養老孟司;小説・死と再生―大江健三郎