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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
伊藤 俊治(イトウ トシハル)
1953年秋田県土崎生まれ。東京大学文学部美術史学科卒業、同大学院人文科学研究科修士課程修了。東京藝術大学名誉教授。専門の美術史・写真史の枠を越え、アートとサイエンス、テクノロジーが交差する視点から多角的な評論活動を行う。『ジオラマ論』(リブロポート、ちくま学芸文庫)でサントリー学芸賞を受賞 伊藤 俊治(イトウ トシハル)
1953年秋田県土崎生まれ。東京大学文学部美術史学科卒業、同大学院人文科学研究科修士課程修了。東京藝術大学名誉教授。専門の美術史・写真史の枠を越え、アートとサイエンス、テクノロジーが交差する視点から多角的な評論活動を行う。『ジオラマ論』(リブロポート、ちくま学芸文庫)でサントリー学芸賞を受賞 |
北限の秋田。先は魑魅魍魎が跋扈する未開の地…。しかし、「文明」の行き止まりとされたその地こそ、日本海以北の海を挟んで、大陸や島々の人々が行き交う北方民族たちの文化ネットワークへの玄関口であった。異国から来訪する「マレビト」が起動する文化変容。厳寒の雪国で洗練されていく精神と美意識。従来の枠を超えて美術/写真史を論じてきた美術史家が、故郷・秋田を歩きながら、その風土の深層へと分け入り、日本文化の底流にある異形の風景を鮮やかに現前させる。日本のもうひとつのルーツを解き明かす「裏日本史」。
もくじ情報:第1章 旅する光陰―その奥の奥の細道;第2章 北海の彼方へ―流刑地民族学の視点から;第3章 雪国の民俗―伝承の意味;第4章 縄文の粒子―四次元の秋田;第5章 宇宙から降るデザイン―雪の家から秋田工芸まで;第6章 秋田原郷―その風土と世界性;第7章 秋田街道を超えて―雪の果ての銀河;第8章 白い神々の憑依―オシラサマとシャーマニズム;第9章 春くる鬼―異人たちの饗宴;第10章 風の身体―土と光の記譜法