内容紹介：女性と見紛う美貌の青年ライリは、前王の寵愛を一身に受けた寵童であった。だが放蕩により国を傾けた前王は、重臣の息子ファリドに討たれ、ライリは墓守として追放される。数年後、貧しいが心穏やかな生活を送っていたライリは、新王ファリドと思いがけず再会し、書見塔の仕事を与えられることとなる。一方、厳格な性格がたたり臣下からも恐れられるファリドは、玉座の孤独を倦んでいたが、ライリの率直でありながら思慮深い知性と人柄に、次第に居心地の良さを覚え惹かれるようになる。しかし、ライリが前王を愛していると誤解し、思いを告げることができずにいた。そんな中、前王の遺産を巡る陰謀が王宮で蠢きだし…？
美貌の元寵童ライリは前王の墓守りとして暮らしていたが、密かに慕っていた新王ファリドと再会し、書見の塔の仕事を与えられる。一方、ファリドは厳格な性格故に臣下から恐れられ、玉座の孤独に倦んでいた。だが、ライリの思慮深い人柄に接して前王と享楽に耽っていたという噂が誤りだと気づき、居心地の良さを覚えて惹かれるようになる。しかし、ライリが前王を愛していると勘違いし、思いを告げることができずにいた。そんな中、前王の遺産を巡る陰謀が宮殿で蠢きだし…？

佐竹　笙(サタケ　ショウ)
１月生まれ、山羊座（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）