内容紹介：先の時代に、市中にあって、自らの正義感の下で多くの民衆を適切に導いて行った特定の人物を任侠人と称しますが、そのような彼らは、そのために必要とあれば、時には時代の権力者に逆らってでも筋（すじ）を通し、そして正義を貫いて行ったのであります。そのため、当時にあっては、そのような人物は多数いて、例えば国定忠治のように、それによって刑死を余儀なくされた人物さえいたのであります。本書は、そのような当時の社会の実態と共に、近代に至るまでの、移り行く時代ごとの特色と言った面を簡潔に紹介しようとするものであります。
もくじ情報：はじめに；任侠道、そして任侠人とは；任侠人活躍の時代的な背景；主な任侠人とその生涯；彼ら任侠人が目指した社会；治安に関わる任侠人の対応；日本の思い上った大国主義；敗戦国としての反省と復興；その後の時代における治安体制；領土問題に関わる任侠人の対応；任侠人と云う存在の意義；日本の文化に影響を及ぼした外国人；文化的な側面への波及；時代劇黎明期の残像；任侠道と言うことの捉え方；補足（特殊な用語の解説）；おわりに

中島　武久(ナカジマ　タケヒサ)
生年月日　昭和１８年４月３日。住所　茨城県ひたちなか市。職歴　日本原子力発電（株）。総合研修センター主席講師（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）