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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
笠井 賢紀(カサイ ヨシノリ)
慶應義塾大学法学部准教授。1983年生まれ、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了、博士(政策・メディア)。専門分野:社会学 笠井 賢紀(カサイ ヨシノリ)
慶應義塾大学法学部准教授。1983年生まれ、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了、博士(政策・メディア)。専門分野:社会学 |
一般市民が担う歴史実践から新たな視野をひらく。学問が歴史を占有せず、人びとと共に人び…(続く)
一般市民が担う歴史実践から新たな視野をひらく。学問が歴史を占有せず、人びとと共に人びとの歴史を作り上げていく営みである「パブリック・ヒストリー」。声なき声を聴くその実践から、共生の可能性を考える。
もくじ情報:第1部 「パブリック・ヒストリー」の論点(堆積するオルタナティブな歴史と記憶;歴史における二つの「公」);第2部 実践に埋め込まれた歴史(共鳴する親子ラジオ―アメリカ統治下沖縄のラジオ放送が紡いだもう一つの歴史;ロシアの「チャストゥーシカ」と歴史実践;東日本大震災の災害伝承施設とパブリック・ヒストリー―Google Mapsレビューデータから紡がれる声);第3部 語りづらさを超えて(何のためなら災禍をめぐる経験を語れるのか?―映像制作を通して共に考える;「語らない」から「語りだす」へ―満洲引揚者・土屋洸子の戦後経験に着目して);第4部 誰が歴史を紡ぐのか(ひきこもりのパブリック・ヒストリーの可能性と不可能性;宗教的経験と「歴史」実践のあいだ―セネガルのスーフィー教団を事例として;パブリック・ヒストリーからジェノサイドへ―パレスチナ/イスラエルにまつわる歴史実践の相克);第5部 歴史実践を生み出す(住み継ぐまちづくりに向けた「住まいの記憶史調査」の活用方策;四国遍路につつまれて―自己の死と歴史実践としての蘇生)