内容紹介：生態学と経済学は同じ問題を扱う〈双子〉だ－－。共生・共発展・相互依存など、自然のもつメカニズムから経済問題の本質へと迫る。解説　平尾昌宏
生態学（エコロジー）と経済学（エコノミクス）は、同じ問題を扱う「双子」だ！経済の成長は自然と反目するものでなく、二つは共通の法則に従う。それを自覚することで、人間は自然と調和しつつ経済を営むことができるのだ―。市民生活から乖離していく都市計画や市場経済へ、批判の対象をひろげてきたジェイコブズ。人間のモラルを二体系にわけ相対する立場をどう調整できるか探った前著から、本書は更に発展して、生物学的な視点を取り入れる。進化論や複雑系理論などの知見を引きつつ、共発展・協力・共生・相互依存など、経済と生態系に共通するメカニズムを探り出す。
もくじ情報：第１章　なんと、またエコロジストだって；第２章　発展の本質；第３章　拡大の本質；第４章　活力自己再補給の本質；第５章　崩壊を避ける；第６章　適者生存の二重の法則；第７章　予測不可能性；第８章　アームブラスターの約束；エピローグ

ジェイコブズ，ジェイン(ジェイコブズ，ジェイン)
１９１６‐２００６年。ペンシルベニア州スクラントン生まれ。都市活動家、都市研究家、ジャーナリスト