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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
神崎 繁(カンザキ シゲル)
1952‐2016年。兵庫県姫路市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。首都大学東京教授、専修大学教授を歴任。専門は西洋哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 神崎 繁(カンザキ シゲル)
1952‐2016年。兵庫県姫路市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。首都大学東京教授、専修大学教授を歴任。専門は西洋哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
遠近法を虚像術として退け、光学については語らなかったプラトン。偉大な哲学者の沈黙は一体何を意味するのか。遠近法は唯一の正しい世界の眺望などではなく、西欧における歴史的産物であると喝破する著者が、古代からルネサンスを経て近代に至るまで絵画や彫刻や数学、文学をも織り込んで大胆に紡ぐ、視覚をめぐる無二の思想絵巻。
もくじ情報:序章 遠近法の神話;第一章 ミーメーシス(詩人追放と画人追放;陰影画と背景画;背景画は遠近法の導入か?);第二章 測定術(洞窟の光学;不文の教説?;視覚の空間・思考の空間);第三章 ミーメーシスからファンタシアーへ(場所・透明体・気息;芸術的専制と専制的芸術;もう一つの世界劇場論);終章 隠喩としての遠近法