|
内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
辻堂 魁(ツジドウ カイ)
1948年、高知県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、出版社勤務。その後本格的に文筆業に入る。迫真の剣戟情景と江戸情緒溢れる軽妙な筆致が好評を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 辻堂 魁(ツジドウ カイ)
1948年、高知県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、出版社勤務。その後本格的に文筆業に入る。迫真の剣戟情景と江戸情緒溢れる軽妙な筆致が好評を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
「あいそねえ」「金がねえ」「出世しそうにねえ」北町奉行所の平同心・渋井鬼三次は、景気悪そうな面構えのせいか、そう陰口を叩かれていた。さらに「女にもてねえ」、「女房子供にも見限られた」とも。そんな渋井に期待する人物がいた。お奉行の永田備後守である。渋井の「少々癖のある性根が、探索にはうってつけである」らしい。札差の若旦那が拐かされて、身代金三千両を奪われた事件が発生、その真相究明を命じられる。渋井は岡っ引きの助弥と、物真似芸の大道芸人で見目麗しき人気者・菊市と共に、粘りある探索で影さえ見えぬ犯人たちに、僅かな手掛かりで迫っていく。「風の市兵衛」の濃厚脇役・渋井鬼三次が主役になって大活躍!